2023年1月に久しぶりのチェンマイに行ってみて、ずっとチェンマイに行きたかった理由に気づいた話。
久しぶりにチェンマイに行けることになり、嬉しすぎてチェンマイにいる友達には「チェンマイに旅に行くよ!」と連絡してチェンマイ入りした。
出発まで旅行気分でルンルンだった。
でも、チェンマイで友達と話していたらどうやら違ったことに気づいた。
そのきっかけは、タイらしい会話から。
タイでは会ったときに言う決まり文句がある。
「ご飯食べた?」
「どこ行ってきたの?」
これには深い意味はなくて、ただ会話の始まりに聞いてくるフレーズ。
日本だと「今日はいい天気ですね〜」みたいなところ?
また、タイではバイバイするときには「次はどこに行くの?」ともよく聞かれる。
そんなに律儀に詳しく話す必要もないのだけど、久しぶりのチェンマイは楽しくて「ここに行ってきた!」「次はここに行く!」と友達に会って聞かれるたびに答えていた。
すると、チェンマイでの私の母みたいなタイ人(カフェオーナー)がこう言った。
「旅行に来た!ってあんたどこに行くのよ〜。3年も住んでたから旅行じゃないでしょ!行くところ行くところ、友達が働いてるカフェばっかりじゃない!私のカフェにも3日連続で来てるし。旅行じゃなくて、友達に会いに来たんだね。」
ハッ!とした。
全く意識していなかったけど、弾丸旅で行きたいところは友達が働いてるカフェばかりだった。
カフェが好きなのは、コーヒーはもちろん、そこで働く友達と過ごす空間と時間。
ずっとチェンマイがคิดถึง(キットゥン)=恋しいと思っていたけど、チェンマイの友達が恋しかったのだ。
それに気づかされた後に会った二人のタイ人の友達にも全く同じことを言われた。
あるタイ人の友達には、「友達がいるからまた行きたい!ってなるんだよね〜。ただの旅行だったらチェンマイなんて狭いからすぐに回れちゃう。友達と会って話して、コーヒー飲んでご飯を食べて。それがよかったりするよね。」って。
コーヒーを飲みながら、そう話してくれたことは、心にぐっとくるものがあった。
もちろん、チェンマイの気候やタイ料理、市場とかいろいろ好きなものがあって、そのすべてを欲していたわけだけど、本当の理由は”人”だった。
だから、チェンマイの友達と別れるときは、「またね〜!」と言ってあっさりバイバイした。
またすぐに来るだろうな、と思ったから。
旅行じゃなくて、友達に会いに。