こんにちは!ゆるゆるるです。
今回は一味違うテイストでお送りします。
タイトルの通り、私はタイのバイクの免許証を持っていて、もうすぐ有効期限が切れるところ。
日本のバイクの免許は持っていないので、タイのを活かしたい。これからもタイには行くので日本で外国免許切り替え手続きをしたいと思って行動し始めたのが早一ヶ月前。そこからてんやわんや、たらい回しで結構大変でした。
同じような状況の人は99.9%いないと思うのですが、残りの0.1%の方に私の体験記をお届けできたらと思ってブログに残します。
そして、いつもブログを読んで下さる読者のみなさんには、なんだか大変だったんだね~と温かい目で見守ってくれたら嬉しいです。
結論
長くなるので先に結論から。
タイのバイクの免許を日本で外国免許切り替え手続きしたかったのですが、人生そうもうまくいかず、結局日本の教習所に通って日本の普通二輪自動車免許を取得しました。それを元に国際運転免許証を発行しました。
どうしてこんなことになったのか長くなりますが詳しく解説します!
タイでバイクに乗るには
タイでバイクを運転するには、2つの方法があります。
①日本でバイク免許を取得し、それを元に国際運転免許証を発行する。
②タイでタイのバイク免許を取得する。
日本では普通自動車免許で原付バイクも乗れますが、タイには50CCバイクがありません。そのため、二輪自動車免許を取得する必要があるのです。
私のバイク免許あれこれ
私は日本で原付すら乗ったことがありません。現地でバイクを運転することになることはわかっていたけど、日本で免許を取得する余裕もなくチェンマイに移住しました。
チェンマイは電車もバスも通ていない車社会。バイクなしの生活は不便すぎて、チェンマイでタイのバイク免許を一から取得しました。
ちなみに、チェンマイに教習所はなく陸運局で直接受験スタイル。確か学科が合格できたら、実技試験を受けて晴れて取得する流れだったと思います。あーだいぶ前の記憶...笑
日本に本帰国し、タイの免許証がそろそろ切れることはわかっていたけど、タイに住んでいないので更新できる条件がありません。
旅行でまたタイに行くぐらいならタイの免許証が切れても現地でタクシーやソウテウ(乗り合いバス)に乗ればなんとかなります。恐らく本帰国した人のほとんどは切れてしまって残念!となっているのではないでしょうか。
または、日本の二輪自動車免許証を持っていればそれを元に国際運転免許証を発行すればまたタイでも運転できます。
ところが、私は日本の免許を持っていない。それでも、チェンマイで移動するには絶対にバイクが楽だし、バイクを運転するのがわりと好きなので(スクーターですが)ここは免許を切らさずにしようと思い立ったわけです。
外国免許切り替えの手続き
これは、外国の免許を日本の免許に切り替える手続きです。
90%が外国の方が日本で運転するのに手続きをすると思うのですが、こんな私のような日本人のレアキャラも存在するのです。ネットで調べてみると、大使館かJAFに連絡するようにとのことだったので、まずはタイ大使館に電話してみました。
日本語が話せるタイ人スタッフが出てくれました。私は日本人で、タイの免許証を日本で切り替えたいと話すと理解してもらえず、恐らく上司?が変わってくれました。上司とお話していると、日本人でこのケースは初めてだったようで対応がわからずJAFに聞いてみてくれとのことでした。
あ、これは結構大変になるやつだと感じ、先に免許センターに電話しました。手続きに必要な書類を説明される途中で、在留カードと言われたので「あ、すいません。私日本人なんです。」と伝えるとまたもやレアケースだったようで笑っていました。先に日本人と言わずにすいません!
免許センターの方からは必要書類の中でも準備が必要なタイの免許証の翻訳書とタイの陸運局でドライブレコードを発行するように言われました。
ドライブレコードとは、いつ免許を取得して更新して~など、いわゆる免許証の履歴みたいなものらしい。
えーっと私今日本にいるんだけどね?かなり厳しいのでは?と思い、最悪取得できなかったらどうすればいいか聞いたら、そしたらそれでしょうがないからなしで手続きしましょうと言われました。(いるのいらないのどっちなの?もうおじさんもはっきりと言えなさそうでした。おじさんの経験上にもきっとこんなケースないよね)
ひとまずタイの陸運局にメールで問い合わせるも返信なし。タイ人の友達にラインで陸運局に電話して確認してほしいと文章で説明したら、理解できない!と電話がかかってきました笑
日本語で話してもわけわからない手続きを必死でタイ語で説明し、陸運局に電話してもらうことに。
その間にJAFで免許翻訳の申し込み。書類作成完了まで数日、A4用紙一枚で4000円もしました。
タイ人の友達も忙しくて電話するのを忘れていて、あーもうめんどくさいからこれは取得できなかったバージョンで行こうと決意しました。
ここで久しぶりのタイスタイルを思い出す。イミグレとか病院とか免許とか手続き系がもう本当に大変!みんな言ってることが違ったりスムーズにことが進まない。己との闘いです。
免許センターに電話で予約
各都道府県で手続きが異なるかもしれませんが、私のところはまず免許センターに電話して外国免許切り替え手続きの予約が必要でした。ところが、何十回と電話しても繋がりません。ずっと電話中なのです。これはもう無理だ!と思って免許センターの代表電話にかけて事情を話す。
すると、外国免許対応の回線が一つしかなく外国人からの問い合わせが殺到していて一人につき時間もかかるので繋がりにくいとのこと。免許センターに直接来れば予約できると言われ、しぶしぶ時間をかけて出向きました。
免許センター初日
レアケース案件を話すと、まさかのもう一つの案があることを提案されました。
タイの免許取得者は切り替え手続きでも実技試験が必要。普通自動車免許を持っているならば、学科免除でバイクの実技試験を受けて今の免許に付帯する形にすることもできるとのことでした。
あ、え?えーっと電話した時はその案は言われなかったよ~翻訳とかタイでの書類とかなんとかいらなかったんかーいと思いながらレアケースだから、電話対応してくれた人も知らなかったんだなと心を落ち着かせました。
外国免許証切り替えもできるけど、今外国人が殺到していて実技試験の予約が2ヶ月先になる現状を伝えられる。私のタイの免許証の期限はその時点であと二ヶ月しかなくギリギリでした。
4月末までタイに滞在していたので、帰国してバタバタが落ち着いて6月に動き始めた結果がこれ。それでも期限二ヶ月前なのに。これでも遅かったのかと反省。
普通自動車免許証に付帯する方が実技試験が早いと言われたので、そっちの手続きで進めることにしました。免許センター初日はこれにて終了。電話でわかっていれば行く必要がなかった日。
ちなみに、国によって実技試験のあるなしが分かれます。東南アジアこそバイク大国なのにほとんどが実技試験あり。差別かいと思ったけど、バイク大国過ぎてきっと実技試験が必要な国なんだなと思いました。(東南アジアに行ったことある人ならバイク事情がわかるはず笑)
二輪自動車免許一発受験申し込み
あまり知られていませんが、二輪自動車は教習所に通わなくても、普通自動車免許を持っていれば免許センターで実技試験に受かれば取得できる。それを一発受験と言うとか。
私はこの手続きになったわけです。日を改めて申し込みに行くと、一発受験の人なんて稀なのか、数人しかいませんでした。そこで試験の説明を受け、ネットで実技試験日の申し込みを個人でする流れに。一日でも早く受けたかったのでその場でネットを開くとあらびっくり!一ヶ月以上先でしか空いていないのです。
そこであれ?これってもし落ちたらまずいとではと気づいた私。なぜかというと、免許が切れる時期にタイに行くことが決まっているからです。そのため7月中に絶対に取得しなければならない。
ここにきてネットで情報収集をしてみました。すると、一発受験はかなり難関らしくほとんどの人が落ちるとか。確かに事前にコースを走ることもできないし、警察官がチェックするので教習所の試験よりかなり厳しいらしい。少ない情報からとある人のブログにたどり着きました。
なにやら気を付けるポイントがいっぱい書いてある。それを読んで私無理かもと思ったのです。
チェンマイではバイクを乗りこなしているけど、タイスタイルになっている。交通ルールはちゃんと守ってますよ。でも日本でバイクを運転したことがなくて、タイにいた四月末から二ヶ月もバイクに乗ってないなんてリスクしかないのです。
もし、実技試験に落ちたら次の予約を取るのにまた一ヶ月先になるため、一回で合格しなければ次のタイ滞在でバイクに乗れない!という現実。
またあるブロガーさんは、実技試験を何回も受ける時間(もう落ちる前提)と免許センターまでの交通費が無駄。割り切って教習所に通ったほうがいい。と言っていました。
もうまさしく私なんですね。なので、泣く泣く教習所に通うことにしました。
教習所探し
家の近くのいくつかの教習所に電話すると、バイクの台数が限られているので予約が取りづらく、そもそも卒業できるのは数カ月先というところが二ヶ所。もはや教習所という選択肢もだめなのかと諦めていました。
4つ目に電話したところはなんとか7月中にうまくいけば卒業できそう!ということでそこでお世話になることにしました。
教習所
バイクの免許なんてよっぽどバイク好きな人か仕事で乗る必要がある人しか取らないですよね。そして、原付に乗っていていざバイクの免許を取ろう!となると思うのです。
初回のインスタラクターに「原付は乗っていましたか?」と聞かれました。「原付は乗ったことないけど、スクーターの110CCは乗ってました。タイで。」というこれまたレアキャラをさく裂し、謎にバイクに乗れるのに日本の教習所に通う生徒になったのはこの私です。
初回では、基本的な運転の仕方を教えてもらいました。渋滞のときを想定してゆっくり走る練習なんかもあったりして。タイで渋滞ばっかりだったなー。こんな練習してくれるのかと感心してしまいました。
そういえば、タイで運転するのに教習所に通っていないので、エンジンのかけ方と切り方とブレーキアクセルの方法だけ教えてもらってあとは走ってたら慣れてました。今考えたらすごいわな。
毎回インストラクターが変わるのですが、タイで運転していたことを説明するのはめんどくさくて省いてました。
「めっちゃ乗りこなしてますね~」とか言われちゃったりして。ええ、こちとらタイで乗ってましたからね。と心の中で思いながら練習する日々。
授業では、シュミレーターを使った回もありました。危険察知能力?というか飛び出しや影になって気づきにくい場面の練習。そこで気づいたのですが、チェンマイの方が運転が楽!!
チェンマイの交差点は一つずつ信号が青になるから自分が右折するときに対向車のバイクの飛び出しや横断歩道を歩いている人に気を遣うことがない。というか、観光地でも歩行者の信号は押しボタン式だし、ちょっと市内から出たら人は歩いていないし自転車もない。
日本で車もバイクも運転しない私は教習所でようやく気づきました。
みきわめも順調にこなし、卒業試験も無事に一発合格!100点満点で減点方式なのですが、一時停止で道の左側に寄れていない時があり、ー5点で95点でした。それ以外は完璧と言ってもらえました。わーい!やればできるんだーい!
大人になって何かに合格するってことがあんまりない世の中。この感じが新鮮でとっても嬉しい。
免許センター三回目
卒業証を持って二輪自動車免許の申し込みに行きました。
私の最終目標は国際運転免許証の取得なので、二輪申し込み→できた免許証を元に国際運転免許証発行という二段階の一日がかりで手続きです。
教習所の卒業証を持っていれば学科も実技も免除なので、視力検査と料金支払いと待ち時間を経てようやく二輪自動車の免許をゲットしました!!
これで午前中終了なので、一旦外に繰り出しお昼ご飯。午後の手続きで国際免許証の手続きをしてようやくすべてが終わりました!!!
もうここまで長すぎて本当に大変だった!そして一安心!
まとめ
時間に余裕があり実技試験に自信がある方は、外国免許切り替えか一発試験に挑んでください。ただ、一発合格できなければ数カ月はかかると思います。
私のように時間がない場合は教習所に通うしか手段がありません。それでも学生の長期休み期間ではなかったのが救い。春夏休みは教習所も混んでいるみたい。
結論、時間もお金もかかりとっても大変だったけど、教習所に通ってよかったです。
それは、バイクのことを一から丁寧に日本語で説明を受けられたこと。日本で説明受けたらすべて理解できる!日本すごい!と何度も練習で感じました。
タイでタイ語ですらも説明なんて受けず、運転をこなして体で覚えた私にとって、改めて日本で基礎から勉強できて損ではない。そう思っています。
タイで運転は乗りこなしているけど、免許センターで走ったこともない知らないコースを初めて乗るバイクで試験を受けたら合格できなかったと思います。
これは教習所で何回も練習したから実感。クランクとか一本橋とか。何回か慣れないと無理がある。一発合格なんて難易度高すぎる!!
こんなあれこれを経て晴れて国際運転免許証を取れたので、またタイでバイクに乗りまくります!
チェンマイは観光地以外は大通りで信号も少なく、スクーターでも60キロとか出さないと周りが速くて逆に危険なのですが、これまた気持ちいいのです。とっても暑いけど。
これからも自信もって走るぞー!
ここまで読んで下さったみなさま、ありがとうございます。
タイに住んでたり行ったり来たりしてると楽しそうでいいね~とよく言われるのですが、まず人として生きるのに結構必死だっだりします笑
足がないチェンマイでの生活のように。
写真もなくこんなに長いブログを書いたのは初めて。私の人生はネタばっかりなので綴っておきます。
どなたかの参考になれば嬉しいです!