今回は、3年ぶりにチェンマイで再会したタイ人の友達Mちゃんの話。
Mちゃんはカフェで働いていて、共に大変な時間を過ごした友達だ。
今年は1月にもチェンマイに行ったけど、タイミングが悪くMちゃんには会えなかった。夏に行ったチェンマイでは今度こそ会えるだろうと思い、日本出発の前日に「明日からチェンマイに行くよ~お店にいるの?」と連絡した。(この時点で私もタイ人。連絡は直前でいいのだ)
Mちゃんからは「〇日ならいるよ~」と返信あり。久しぶり!とか元気?とかはない。いつもの会話の延長のようなやりとりだった。
まあ、チェンマイ市内にいるようだから、着いたら適当にお店に行けばいいか。そんな風に思っていた。
チェンマイ空港に着いたとき、インスタのストーリーに「チェンマイに着いた!」と投稿した。
その返信で、「今日の午後お店にいるよ~」と連絡をくれた。ここでもお帰り!とかそういう言葉はない。うんうん、それでいいのだ。シンプルなメッセージが逆に嬉しい。
私もきっちりスケジュールを組むのが苦手なので気分で行動する。
Mちゃんがいるなら、午後にお店に行ってみるか~とその時に決めて、何時に到着するかと連絡はせず突然お店に行くスタイル。
お店に着くと他の友達も一緒に迎えてくれた。
誰も久しぶりー!とか感情的にならず「今日はコーヒー飲んだ?とりあえず座って~」と言ってくれて昔と変わらない。
コーヒーを淹れてくれてみんなで飲みながら語り合う。
ちょうどお昼ご飯を注文していたらしく、配達が届きそのまま一緒にキッチンでご飯を食べる。
キッチンでは他の子がお菓子作りをしていてつまみ食い。自由でなんでもあり。これぞタイ。
この感じ、懐かしかった。共に過ごした時間が一瞬にして蘇った。
常に忙しいカフェだけど、一瞬オーダーがなくなって落ち着いたとき、みんなで写真を撮った。
私がチェンマイに来たからというより、日常の一枚。そんな感じだった。
違う日にはチェンマイ郊外のお店に行くことになった。Mちゃんが車を出してくれて朝に待ち合わせ。
Mちゃん「ご飯食べた?」
私「まだ〜」
Mちゃん「じゃあ、とりあえずご飯食べよう。南タイ料理でいい?辛いけどいいよね?食べられるよね?」
タイでは人に会ったときにご飯を食べたか聞く文化がある。
タイでは朝も外で食べる人が多いから、特に事前に朝ご飯の約束をしていなかったけどきっと食べ行くことになるだろうと予想していた。
私が久しぶりにチェンマイに来たからといって、何が食べたい?どこのお店がいい?とか聞いてこない。あくまで、友達が食べたい気分のローカルな南タイ料理だった。(チェンマイは北タイ)
あー、この感じいいなあと思った。
私がはるばる日本から来たからといって旅行客のように観光モードでもなく、チェンマイだから北タイ料理食べなくては!という概念もない。
日本人で日本から来たけれど、チェンマイに住んでいた時と同じような。特別扱いをしないことが逆に嬉しい。
3年振りなのに、一緒に過ごした日々を昨日のことのように覚えていた。
あの頃タイ語と日本語を教えてあっていて、会わない3年間はお互いほとんど使わなかったのに、教えあったフレーズが出てくるでてくる。
3年間という時間は長いようであっという間だったのかもしれない。
帰るときはあっさり。
またね〜!って。
しんみり名残惜しくバイバイするわけではなく。
久しぶりでもその感じが全くないっていいなあ、そう感じさせてくれたMちゃんは無意識だと思うけどそれが何よりもありがたかった。
久しぶりでも、きっとまた一瞬で一緒に過ごした日々に戻れる。
それがわかった3年振りの再会はとっても嬉しかった。